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数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜 ロートラウト・ズザンネ ベルナー(著) 1680円


評判通りの面白い本


 子供向けの数学教室。会話文主体の絵本。評判通り面白い本だった。子供向けの名著は大人が読んでも面白い。こういう本こそ大人は読むべきだ。

 算数嫌いの小学生ロバートの夢に夜な夜な現れる数の悪魔。悪魔は次々と数の不思議をロバートに示す。1、0、素数、無理数、三角数、フィボナッチ数、パスカルの三角形、順列・組合せ、無限・収束、黄金比、オイラー標数、証明…。

 子供向けの本だから小難しい話は一切なし。数学的概念を理解させようとする本ではなく、数の世界の不思議さを感じさせ、数と遊ぶ楽しさを教えてくれる本。映像化したら本当に良い教材になるだろうと思う。パスカルの三角形がこんなに面白いとは知らなかった。

 著者はドイツの詩人で、数学者ではないそうだ。数学者でなくても、こんな風に数と遊ぶことができるのだ。

もっと早くに読みたかったなぁ

高校の図書館で暇つぶしに借りてきた本ですが、とても面白く感じました。
もっと早く、小〜中学生くらいのときに出会っていれば理系に進んでいたかもしれません。
本当に数学嫌いが治るかどうかは人それぞれだとは思うけれど、
足したり引いたり並べたり、数遊びの面白さをおしえてくれるのは本当です。
あまり本を読まない家族に勧めてみたら、むしろ私より熱心に読んでいたのが印象的でした。

手軽に、気楽に学べる

 学校で教えられる数学は内容は学年が上がるにつれてどんどん理論的になり、めんどくさくなってどうしても放り出したくなるものです。一度つまづけばテストも連続して嫌な点数になるし、計算を重ねる退屈さはどうしてもついて回ります。だから、数学は割と嫌われやすい学問です。
 しかし、この本は平易に小難しい数のテクニックや遊びを解説してくれます。そこで紹介される数は、学校の苦しい思い出とはかけ離れて、魅力に溢れ、項を捲るごとに何が次に出てくるのかわくわくさせてくれます。数の不可思議さや合理性に深く感動し、トリックに気づいてぽんと膝を打ちたくなる、そんな本です。
 登場人物もまた魅力的。年齢によくあった性格と考えをもつ主人公のロバートや、何かと居丈だかな態度を取る悪魔の掛け合いは、対談形式の解説書の域を超えていると言えるでしょう。しかも、これが大文豪の筆ときていますので文系人間にも嬉しい一冊です。
 ただ、易しいイラストの割にはやっていることが少し高度で、小学生中学生には少し早いかなと思います。
 数学を好きになりたい、興味がある全ての人にお勧めします。

博士も愛する数式

最近映画化された「博士の愛した数式」のように数学を主題としている作品ですが、
こちらは児童文学という事も有り子供向けのストーリーで味付けされており、
分かり易く、そして何より楽しくという所に注力してくれています。式と答えの導き出す数の面白さを教えてくれる例題、
11 × 11 =121
111 × 111 =12321
1111 × 1111 =1234321
解が前から読んでも後ろから読んでも同じ〜、や、

1+1+1+・・・・という無限という概念の説明に関して言うと、
大体の方は無限について「最も大きい数」という捉え方をされていると思うのですが、
ここでは小さい数の中に見る無限、有限の中からの無限として
一枚のガムを対象人数で分けるとすると1分の1+1+1+・・・と物理的には無理でも紙上では永遠に分ける事が出来る、
というようにガム1枚という限られた数字の中から無限を見出すという例題を示したりと、非常に興味深く展開して行きます。
数に興味が無くてもいつの間にか、すっかり数の魅力に引き込まれている自分に気付かされる事請け合いの一冊。

本の状態

外装は少し年期が入っているようには見えますが、中はとてもきれいな状態で想像以上でした。ありがとうございます。私は大学4回生で、算数教育の研究をしています。活用させていきますのでありがとうございました。

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