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数学の参考書をお探しですか? 大学受験のための良書を紹介します。
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数学3C極選24 発展編 (大学入試数学問題集) 長岡 亮介(著) 1176円


センターのあと二次までの最後の決戦時には


執筆者のくせが非常に強く出ている問題集。

数学的思考とは何かを追求したらしい。

1対1数3Cや、標準問題精講数3Cなどのほうが、網羅性は高い。
こちらは、数3C分野での、ちょっとひねった問題を解くためによい。

● 発展編24題。実践編25題に比べると、技巧的なものが選んである。創作問題11題と入試問題13題。受験数学のテクニックをどう「うまく」使うかが、意識的にピックアップされているのがわかる。
一問あたり20分前後で完全解答に到達できるのが目安になっているので、実戦そのものレベル。

● パターンの記憶を吐き出すだけの、数学の練習帳(たとえば、やさ理・ハイ理)とは違う。やっぱり計算練習だけはだるい。そんなときこれ。

中身は、二部に分かれている。

● 赤い印刷の前半で、問題文がページいっぱいに空白を惜しまないで掲載してある。そして、そのそれぞれに、「解き方を考える」という正統派の解説がある。これなしで全問やれるひとはかなりの実力者ということになるだろう。最初、問題文だけで5分考え、何も思いつかなければ「解き方を考える」をみてさらに5分。それでもダメなら解答を読む。というような使い方もできる。

● 黒い印刷の後半では、もう一度問題文を繰り返したあと、完全模範解答が示されている。要するに試験場で書くべきモデル答案。なお、各解答には、「研究」「注」などとして、問題がどんなふうにして作られているかとか、計算テクニックとか、別解とか、相互の関連性とか、書いてある。必要に応じて、補充問題もつけられている。

● 本質の研究3Cを読んでいると、あああそこに書いてあることかと納得するところが多い。本質の研究の延長にあると考えたほうがいい一冊。

● 一番の難点は、やはり値段が高いこと。定価は、ページ数と初刷部数で決まると思うが、考えてほしい。ぜいたくに紙面をとるのはモデル問題だけにして、あとはもっと詰め込むと、実践編と発展編をいっしょに一冊にできたのでは?。

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数学3C入試問題集 2007年 上 (2007) 1155円

貴重な年度版入試問題集

前年度の入試問題から良問を選んで項目別に分類した問題集で、年度版で発行されています。
全国主要大学の理系学部で出題された問題を中心に241問収録されています。
また、入試問題を分野別に細かく分類し、易から難レベルへと配列されています。

実際の入試では1問の中にいくつもの項目の内容を含む「融合問題」が出題されますが、実際の入試で融合問題がどのように出題されているのかを知ることが出来るでしょう。

また、巻頭で分野別の出題率や特徴のある問題について「大学入試分析」が掲載されていますから、ある項目について前年度にどのような問題が出題されているのか、出題傾向を俯瞰できるのも特長といえるでしょう。
特に、数学3Cは新課程になって出題傾向に変化が見られるようなので、その点からも参考になる情報が得られるでしょう。

更に、別冊で全問題に詳しい解答が付属していますから、網羅系参考書で典型問題の解法を習得した後、自学自習でのアウトプット用に適した問題集といえるでしょう。

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数学3C極選25 実践編 長岡 亮介(著) 1176円


数3Cの基礎のロジックをもう一度確認できる好著

 理念的には、受験数学へのアプローチにおいて一方の極にあるもののひとつ。他方の極には、坂田アキラシリーズや和田式がある。

 実践的には、教科書レベル(センターレベル)の問題を一通りマスターし、計算力もつけたあとでやるべきで、これだけを先にやると、おそらく模試などでは全滅するだろう。それほどにコンベンショナルなところはわざと避けてある問題集。

● 記憶吐き出し型ではなく、基礎的な発想の部分で、受験生が迷うところを、とくに取り上げてある。

● パターンの記憶(→和田式、チャート式)という勉強だけでは、初見の問題に対応できないことから、テクニカルな解法部分とともに、基礎的な概念をはっきりと把握することを目指した、24題。各項目のまとめの部分は、チャートとは全然別のクオリティ。

● 今の時期だと、毎日2問ぐらいスタバでチョコチョコやる程度でも、弱点補強のためには、効果絶大だろう。

● 本質の研究数3Cの準拠問題集とみてよい。たとえば、区分求積法についての演習問題は、本質の研究にないが、それがこちらにあるというような補完関係。また、大学レベルの数学を安易に持ち込まないという自制が効いているところがよい(数3Cレベルは大学での微積・解析と直結しているので、安易にそれらを「乱用」する問題集が目立つ)。

★ 本質の研究シリーズの章末問題は、AランクとBランクに分かれていて、それなりの難問までカバーしている計74題。それとあわせて、25(実践)+24(応用)=49題を、自分なりの解法ノートとして整理しておくと効果的だろう。


● 難点は値段の高さ。改訂時には、24+25をあわせて一冊として、1500円以内希望。

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