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数学3C極選25 実践編 長岡 亮介(著) 1176円

数3Cの基礎のロジックをもう一度確認できる好著
理念的には、受験数学へのアプローチにおいて一方の極にあるもののひとつ。他方の極には、坂田アキラシリーズや和田式がある。
実践的には、教科書レベル(センターレベル)の問題を一通りマスターし、計算力もつけたあとでやるべきで、これだけを先にやると、おそらく模試などでは全滅するだろう。それほどにコンベンショナルなところはわざと避けてある問題集。
● 記憶吐き出し型ではなく、基礎的な発想の部分で、受験生が迷うところを、とくに取り上げてある。
● パターンの記憶(→和田式、チャート式)という勉強だけでは、初見の問題に対応できないことから、テクニカルな解法部分とともに、基礎的な概念をはっきりと把握することを目指した、24題。各項目のまとめの部分は、チャートとは全然別のクオリティ。
● 今の時期だと、毎日2問ぐらいスタバでチョコチョコやる程度でも、弱点補強のためには、効果絶大だろう。
● 本質の研究数3Cの準拠問題集とみてよい。たとえば、区分求積法についての演習問題は、本質の研究にないが、それがこちらにあるというような補完関係。また、大学レベルの数学を安易に持ち込まないという自制が効いているところがよい(数3Cレベルは大学での微積・解析と直結しているので、安易にそれらを「乱用」する問題集が目立つ)。
★ 本質の研究シリーズの章末問題は、AランクとBランクに分かれていて、それなりの難問までカバーしている計74題。それとあわせて、25(実践)+24(応用)=49題を、自分なりの解法ノートとして整理しておくと効果的だろう。
● 難点は値段の高さ。改訂時には、24+25をあわせて一冊として、1500円以内希望。